tarumiのブログ

【つんので さるく】とは、長崎弁で、一緒に歩きましょうと、いう意味

彼岸潮轟音立つる朝日かな

彼岸潮轟音立つる朝日かな
長崎の西彼、西海橋では大潮の時期、観潮会がある。
西海橋のある大村湾は、海水の出入りがこの橋の下一か所だけである。そのため大潮の潮の満ち引きの時は湾の内外では大きな高低差がある、そこを狭い湾の入り口を物凄い勢いで潮が流れるのである。
そしてそこには大きな渦が発生して、そこを観光船で観潮するのはスリル満点である。
また湾の外側は磯釣りのメッカであり、沢山の釣り人が夜明け前から竿を出すのである。
そこに出る朝日は見事な景色である。

杉若葉いざ登らんと勢溜り

杉若葉いざ登らんと勢溜り
二十年程前福岡の英彦山神社へ仲間と吟行に行った時の句です。
登り口まで行って一息ついてると立札ががあり、「勢溜り」とある。横にある説明文を見ると、
【ここに来るまでの間に汗や埃にまみれ、服装も乱れているでしょう。ここで暫く服装を整え、汗を拭いて聖域に上る準備をして下さい。】と、
言うようなことが書いてありました。
心も整え、御山は神様と、若々しい杉の若葉が皆様をお待ちしております。「いざ 登らん」

鐘霞む飛鳥瓦に苧麻地痕

鐘霞む飛鳥瓦に苧麻地痕
昔法隆寺で庭の散策中に花壇の中に瓦のはへんを見つけた。
拾ってみると飛鳥瓦である。
多分大改修の折落としたものであろう、
以前に西岡常一氏の著書を読んでいた。
瓦の裏に苧麻の跡が今窯から出したばかりのように鮮明な痕である。
当時の陶磁器職人は今で言うハイテク集団であったとか。
苧麻を織った人の生活、焼いた人の生活どんなであったのであろう。