tarumiのブログ

【つんので さるく】とは、長崎弁で、一緒に歩きましょうと、いう意味

杉若葉いざ登らんと勢溜り

つんので さるく

二十年程前福岡の英彦山神社へ仲間と吟行に行った時の句です。登り口まで行って一息ついてると立札ががあり、「勢溜り」とある。横にある説明文を見ると、【ここに来るまでの間に汗や埃にまみれ、服装も乱れているでしょう。ここで暫く服装を整え、汗を拭いて聖域に上る準備をして下さい。】と、心も整え、御山は神様と、若々しい杉の若葉が皆様をお待ちしております。言うようなことが書いてありました。「いざ 登らん」

春野点金平糖を選ぶ子ら

つんので さるく

私は野点が好きで、ドライブ旅行の時は必ず抹茶、煎茶の道具を持って出ます。コロナの時は近所を徘徊するのも、買い物に出かけるのも憚られ、あまり人も居ないであろうと伊吹山までドライブしました。

それほど沢山の方が居られるわけでもないのでのんびりと過ごせました。途中には野鳥観察の方々が望遠カメラを皆さん対面の山の同じ方角に向けられておられました。それにしても此れと言った鳥が飛んでいるようにも見えません。何を狙っているのか聞いてみますと、この時間帯に鷹が来るのだそうです。そうかと思い私も眺めておりましたが全くその気配が有りません。尋ねてみると、絶対に来るとは限らないそうで、来るだろうと言う希望で待つのだそうです。ま、なんと気の長いことか、と思っていたら来ました。本当に大きな鷹です。皆さん一斉にシャッタを切り出しました。

実は私も昔はかなりのカメラ馬鹿でやっていたのですが、その常識に照らし合わせるととんでもない撮影方法です。超望遠のレンズを付けて手持ち撮影など、聞いてみますと、今は手振れ防止装置と言うのが付き、三脚は無いならないで良いのだそうです。驚きました。

そこを抜けて、琵琶湖が見えるところに腰を下ろし煎茶の道具を広げました。琵琶湖を眺めながら飲むお茶は格別です。そこに若い親子三人が近づいて来ました。女の子に、

「お茶飲みますか。」と、声掛けますと恥ずかしそうで、

お母さんが

「頂いたら良いのに。」と、言い三人で飲むことに。

金平糖を出してあげたら。どの色にしようかと迷う仕草も楽し気でした。

金平糖には綺麗な色んな色があります。子供は自分の好きな色があるのでしょう。自分の色を懐紙に取っていきます。

三味線の皮張る音や冬の月

つんので さるく
私の友人に、三味線の竿師がいる、一人はすでの亡くなったのだが、竿師といっても普段は
皮貼りが主な仕事である。
彼らの仕事を見て、「貼る」と書くのが正解なのか「張る」と書くのが良いのか迷う、
「貼る」と書けば、確かに糊で貼っているのである、
しかしその皮は「張る」其の張り工合に善し悪しが掛かっており、
その張り具合に年季がいるのである。
そのための準備も大変な熟練がいる、友人のところは、殆ど猫の皮であるが、
津軽三味線の場合は犬の皮を使っていた。その皮を全体均一な厚さになるように軽石で
削るのであるが、その軽石も何でも良いというわけでもない。
そしてその皮に湿気を与え胴体に貼るのである、
さあこの時迷います。「貼る」と書くのか「張る」と書くのか迷うのです。
張り具合を指の爪で弾きながら音を聞きながら張力を掛けていくのであるが、
これもすべて同じように張ると良いというものでもない。
普段の稽古使用の物、舞台本番の物では張り様が変わる。
舞台本番の時は、破れる限界まで張るのである。
それが職人の勝負だそうである。中には張る時に、
そばについて、もっともっとと、締めさせる師匠も居るそうで、
そんな師匠はもうひと竿用意して本番に臨むそうである。
そうすることによってあの、冬の月の様に澄んだ、そして引き締まった音が響くのである。
その音の変化を聞くのが楽しみで良く作業場を訪れたものである。
普段用は少し緩めに張り永く保つようにしている。
 しかしそれが判る人も昔ほどは居なくなったとこぼしていた。
 昔は、舞台が終え、二・三日すると皮が弾けて破れることがあるそうである。
そういう具合に張るのがベストなのである。
そうするとそのお客様は、その三味線を、貼り直す来店の折り。
「前回はありがとうございました。本当にぎりぎりまで締めて下さいまして。」と、
金一封の御礼が有ったそうです。
 しかし現在では、本場が終え来店され、
「この間貼ったばかりなのに。」と苦情を言う方も居ると、嘆いておられました。